Esperanza

スペイン語で「希望」。 果報は寝て待て。

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アルジェリアの事件、色々思うこと(後編)

前編で、石油プラントの特質、アルジェリアの土地の特質、テロリズムとは、ということを私なりにおさらいしてみました。

後編ではこれを踏まえて思うことをつらつら書きたいと思います。

あくまで、今までの私の経験から思うことです。

***

<なぜ、10人も死ななくてはならなかったのか?>

アルジェリア政府は、イスラム武装勢力が外国人人質をマリなど外国へ連れ出し、様々な取引に使われることを避けようとしていた。
今のところ明らかなのは、アルジェリアに服役中の関係者の釈放だけだったが、その後何を要求しようとしていたかは想像もできない。

確かに、今回、地位の高い外国人が集まる日程を把握し、内通者も用意し、その上武装勢力は人質に爆弾を巻きつけるなど、用意周到だった。

周囲は砂漠で、遠くから近づく車両などは一目瞭然であり、夜以外に作戦を行うことはほぼ不可能だった。
外には弾を遮るものはなく、人質をかくまう場所もない。

ただ、包囲することはできたはずで、交渉に持ち込むことはできたような気がする。
兵糧攻めにはストックが多すぎるので、長期戦は必至だったけれども。。。

イギリスから対テロ部隊の応援を持ちかけたらしいが、アルジェリア側は無視したとのこと。

ということを考えると、やはり、アルジェリアが性急に、かつ先進国の手を借りずに事を収めようとしたために、派手な戦闘になり、その結果多数の死者がでてしまったのではないか。

先進国側から色々な忠告?が飛び交ったものの、アルジェリア側に聞く耳がなかったのも事実。。。

<日本政府のコミット>

今回の被害状況は、結局アルジェリア政府が出す前に、日揮の事務所から、または現地に行った日本人関係者からもたらされたものだった。

日本政府は、アルジェリア政府に対して再三の情報提供を求めたものの、アルジェリア政府からは相応の返答はなかった、ということになる。残念ながら。外国人被害者の数はアルジェリア首相から出た情報だったけれども、ソースはテレビだったように思う。

日本政府の対応を責める声もあるけれど、政府関係筋としては相手国政府を頼ることが一番の近道なのは確かだと思う。現地は連絡が取れなくなっていただろうし、向こうからの連絡を待つ形だったので、新しい情報はすべて日揮からになったのは、仕方ないと感じる。

日本政府にさらにできることはあったのか?
私には今のところ、政府にできそうなことでお願いしたいことはない。
世界の端では、日本政府は無力だと思う。

<リスク管理について>

おそらく、考えうるリスクは想定してたと思うんだけども・・・

石油プラントで「目立つな」というわけにはいかないし、
政府が治安維持できるエリアに作るわけにもいかないし、
かといって石油開発を止めるわけにもいかない。

これ以上何ができるのか??
確かに内通者が出てしまったことは今回大きなポイントではある。
でも地元民を採用して、地元へ利益を還元するのは必要なことだと思う(中国企業はしないけどね)。

いくら対策をしてたとしていても、テロリスト相手には、通用しない気がする。
無力さを感じる。
石油プラントは、先進国資本が先進国経済維持と金儲けのために作ったものだし・・・
(もちろん一部アルジェリアの国が潤っているとは思うけれども)

  ↓

何もできないけども、ではこれから石油開発や開発プロジェクトを止めるのか?

いや、そんなことはないと思う。。。
日揮の社員たちは、本当に恐ろしさ、せつなさ、やるせなさ、等々を感じてきたと思うけれども、だからといってこの仕事を辞めたいという技術者はすくないんじゃないだろうか。

開発コンサルは人の住んでいるところに行くことが多いので、砂漠の真ん中で何か月も住むことはないけれども、現地踏査なんかで山に分け入ることとか、川沿いに歩くことなんかはよくある。安全な場所ばかりではない。
どこで襲われるかなんてわからないけど、ある程度の危険があったとしても、その国への経済効果が大きいとか、貧困削減になるとか、よりよい環境で生活できるとか、何かしらよい生活を送れるように、日本人のできることに対して努力している。それが生きがいでもある。

だから、地元の人がある程度安全に生きていける場所であれば、私たちは行く。
(今行けないのは、政府が不安定な国、内戦している国、そしてイラク。)
そこにそこまでためらいはないと思う。

だからと言って、命を投げ出すようなマネはしないよ!!

***

まとまりはありませんが。

アルジェリアの事件は、私にとってまったく他人事ではなく、そして当事者としてはどうにも防ぎようがなかったのではないか、と思っています。(何かできたとすればアルジェリア軍のみ)

根本的には、テロリズムが収まることが一番の解決法。
そのためには、格差をなくさなくてはいけない。でもそれを完全に解決することはできない。
でも何か努力はし続けなくてはいけない。

私にできることは、国際協力その他の仕事で色々なところで色々な人々と友達になることだと思っている。
個々人ではなく、民族や国籍に対する恨みというのを、どうにかしてなくしていきたい。
相手の価値観を理解すること、異文化を理解することの努力を止めてはいけない。

やっぱりそこに収束していくように思っています。

途方もないけれども。
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ゆこゆこ

Author:ゆこゆこ
ハードな仕事を経てメンヘル不調に。2回の長期休職の後に退職。派遣社員を2年半した後、契約社員として本格的に仕事を再開しました。

好きなものは大自然、旅行、パン作り、Perfume。

大学での専門は植物生態学ですが、園芸植物のことはよくわかりません。

開発コンサルタントという妙な仕事をしていたおかげで世界の辺鄙な場所へ行ったことが多いです。

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