Esperanza

スペイン語で「希望」。 果報は寝て待て。

終戦記念日の特番を見て

NHKでは、終戦記念日恒例、戦争と平和に関する特番が次々と放送されています。

こういうテレビ番組を見てブログをアップする機会が多いのは、テレビっ子なんで勘弁してください。まあ、そういう意味でも、テレビはいい役割を果たしているわけですが。。。

さっきまでNHK総合でやっていた、討論番組で思ったことです。
テーマは平和、内容は近年の沖縄、尖閣諸島の問題から派生する右傾化に対して、どう考えるか、といったものでした。
コメンテーターは作家、元外交官、ヒューマンライツウォッチの代表で弁護士、元国連・NGO職員の外語大教授、リベラル評論家、右翼大学教授の6人。それと、事前に行われた市民による討論がネタとして使われていました。

作家と元外交官は、その他4人より明らかに高齢。意見の質も明確に違う。戦争または戦後を知っている世代で、平和憲法の有用性と外交の重要性を強く主張していた。
その他4名は、戦争は学んだものであり、その上で議論をしていた。そのうち、弁護士と外語大教授は、現場での具体的な問題とその感覚を元に議論していました。
うまく立場の違う同じ比率で呼んできたと思います。

***

私が気になった意見ですが。

○理想論、原則論、現実論をごっちゃにするといけない

今回の番組では、作家と元外交官は理想論とその評価、弁護士と外語大教授と評論家は現実論、右翼教授は原則論を述べていたような気がする。

印象的だったのは、
「西欧を見ると、自分の国だけで国を守ることは考えられない(国境によって複数の国と接しているため)。よって彼らはNATOなどの軍事同盟を作った。それを考えると日本でもどこと組むかが重要ではないか」(外語大教授)
「日本は世界第6位の海岸線の長さがある。1国で国を守るのは根本的に不可能。」(作家)
「いや、1国で国を守ることはできる。」(右翼教授)

最近よく聞く軍備増強論の意見は、「日本も自分の国を守る必要がある」というものだったと思うが、確かにその原則論はわかるけれども、現実を考えると、そんな簡単なことじゃない。自国だけで自国を守る、と意地を張っていると、北朝鮮のようになるのでは?とも思う。

それと、
「今実際に短・中期的には、アメリカとの同盟関係が前提になる。なぜ、それを前提とした議論があまりされないのか。」(評論家)

これぞ、現実論。現実には、制約条件がたくさんあって、その中で判断を下す必要がある。
そのための材料が、実際には議論されていないということに気づいてしまったりする。これは、なぜか?原則論によって議論の焦点がずれさせられてしまっているんじゃないのか??

戦争に関してだけではないけれども、私が関わっていた国際協力の世界でも、現実論を話していると原則論を差し挟まれて、議論が混乱した経験があります。現実論と原則論は、同じまな板の上で話ができない、そう感じるようになりました。制約条件が全く違いますからね。

○現場での気づき

私は、どうしても現場主義者なので、外語大教授の意見に何かと共感するのですが・・・特に印象に残ったこと。

「アフガニスタンの現場で、同盟国であるアメリカの軍によって日本に求められたことは、アメリカにはできないことだった。火力を内在している(アメリカという国は、武力を行使する、という印象)アメリカ人ではできないことがある。平和ボケしてぽわ~っとしている日本人にできること、それは武装解除だった。」
「アメリカは対テロ戦争にほとほと困っている。しかし、その原因には、火力を内在しているアメリカ人像がある。そのギャップに対して、日本人に求められることがある。」
「実際に現場で日本に対して求められていることは、平和憲法によるブランディングによって成り立っている。」

平和ボケしてぽわ~っとしている日本人だからこそできることがある。
その見方に、はっとしました。私自身も、そう思って国際協力の世界に行きたいと思った、ということを思い出しました。
その感覚は結果的に間違っていなくて、実際仕事で現場に出てみると、日本人に求められていることは、やはりイメージが大きな影響を及ぼしている。日本の平和憲法について知っている人はそんなにいないと思うけれども、平和なイメージ、経済の強さ、サブカルの強さのイメージが強かった。対してアメリカは、戦争をしているというネガティブなイメージが確かにあった。どこに行っても。

国の中心の人は平和憲法について知っているのかもしれない。それでも、大多数の人はそんなことは知らない。でも、それによってできてきた国民性というのは案外伝わっているように思います。
不思議ではありますが。

私はよく、「サブカルが日本を救う。」と言っているのですが(笑)、特にイメージの面での貢献が、こういった「日本のあり方」に影響していることを、改めて実感しました。

・・・それは、限りなく現場からの視点で、実際に中国などとどう対峙するのか、というのは別の話になります。

が。
そこで、ヒューマンライツウォッチの弁護士が言っていた、「人権のソフトパワー」を使うことも可能なのかな、と思います。

とかとか考えていると、
評論家の言っていた、
「今の問題(尖閣等)に対して、右派の「軍備増強」「国防軍化」といった明確な対策に対して、リベラルは具体的な案を出せないことが右傾化につながっていると思います。リベラルは頑張らないといけないんですよ。もっと、リベラルのいいところを発信していかないと!」
というコメントのように、
「日本のいいところをもっと評価していって、国民が意識して発信していかないと!」
と思うわけです。

どうも日本人は、自分を卑下するくせがあるというか、悪いところはすぐ思いつくのに、いいところについてはあまり考えないくせがあるように思います。どうしてこうなっちゃったんでしょう?
いいところを意識して、進んで活用することで、日本人はもっとプライドを持つことができるし、自信をもって、胸を張って生きることができると思うんですよね。

それによって、日本人同士がもっとフェア?な議論ができるんじゃないかと思います。今は、立ち位置がはっきりしない教育しかしてこなかったせいか、原則論に終始してしまう傾向があるように感じます。でも、それは極端に振れてしまう可能性が高くて、危険に感じる。

○「平和のために戦争をする」

矛盾がありますが、そういうプロパガンダはあったことだと思います。
戦争をできないようにする、それはアメリカが作った仕組みではありますが、それによって得たものの方が結果的には多かったのではないか?それを今になって、理不尽だからなくすのではなくて、逆に利用してやろうじゃないか?
・・・と私は思います。

***

「こんな風に、この季節に風物詩のように戦争を語る国民は日本だけなのではないか?」
と、どこかに書いてあったんだけれども、確かに、そんな気がする。

それはひっくり返すと、
「日本は、この季節に風物詩のように戦争を語るが、他の季節には語らない、または忘れている」
ということのような気がしています。
日本人には、そういう性質がある。

私も実際に、テレビの風物詩に乗っかってこのエントリを書いているわけですが・・・でも、今しか考えていないわけではないです。念のため。
書くにあたって、ネタがあるときに書いています。。。

だからこそ、常に議論していきたい。
だから、基盤となるネタを書いておきたい。
そんなエントリです。
(原則論にはほとんど触れていないですが・・・)
スポンサーサイト

*Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

Menu

プロフィール

ゆこゆこ

Author:ゆこゆこ
ハードな仕事を経てメンヘル不調に。2回の長期休職の後に退職。派遣社員を2年半した後、契約社員として本格的に仕事を再開しました。

好きなものは大自然、旅行、パン作り、Perfume。

大学での専門は植物生態学ですが、園芸植物のことはよくわかりません。

開発コンサルタントという妙な仕事をしていたおかげで世界の辺鄙な場所へ行ったことが多いです。

これまでの訪問者数

最近の記事

カレンダー

08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

ブログ内検索